お勧めCDのコーナー

d0023622_3203657.jpgMichael Jackson 「BAD」

空前の80年代ブームの今、最も過小評価されているアーティストが二大マイケルのひとり、マイケル・ジャクソンだろう。(もうひとりは、もちろんジョージ)
そのマイケルのピークを完全な形で表し、また音楽高度成長期とも言える80年代の徒花となったのがこの「BAD」なのである。僕が生まれて初めて買ったCDでもある。どうでもいい。
80年代を象徴する、MTVを筆頭とした巨大流通機構を作ったのが、マイケルのThrillerであるという皮肉。音楽過多から生まれる逆説的閉塞感を生み出した、やけっぱちのお祭り騒ぎ。結局その打開は、ニルバーナの登場まで待たなければならなかった。
現在、マイケルが音楽的に真正面から取り扱われることは皆無となっている。
しかし、しかしである。
「ポップ」をひとつの娯楽から脱却させ、アートの域にまで高めたのは、他でもないマイケルである。歌とダンスを誰も見たことのない次元で融合させることのできるアーティストが、2000年代の今でもいるだろうか。某ミュージシャンも言っていたが、ダンスの才能はマイケルが間違いなく世界一だ。ー神業。
当時出始めたばかりのヒップホップのボーギング(罵り)を取り入れたタイトル曲 BAD,いかにもな高速シンセベースが唸る SPEED DEMON、タイトでバウンシーなリズムが心地よいSMOOTH CRIMINAL, そして究極のポップ・アンセムである MAN IN THE MIRRORー。
多角的にきらめく音の粒子が肉眼で見えるような華々しさ。
湾岸戦争とソ連崩壊によって訪れた価値感の変化により、90年代から急激にシリアスな方向へ向かっていった音楽業界だが、あの最後の「無垢な世界」のキラキラ光るようなまばゆさは、まだ細い線で未来へとつながっている。
                                                                                                    Take
[PR]

  by macbeth30 | 2005-09-15 03:02

<< レイブ お薦めCDのコーナー >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE