2008年 08月 14日 ( 2 )

 

Out Of Anchu 「続々九州日記 7月3日の朝」の巻

7月3日午前1時過ぎ、佐多岬のキャンプ場で張ったテントの中であまりの暑さで目が覚める。
ずっと飲み続けているオッサンオバサンのキャンパーグループ5人組みの歓声が50mくらい離れたところからまだ聞こえている。。。

そう、佐多岬はこの旅で一番の寝苦しい夜を過ごした地でもあったんす。
昨日の空腹悪路強行軍で体が疲れているのにもかかわらず、途中で目が覚めてからは朝までに30分寝ては目が覚めてしばらく寝られないという苦しい状況を体験しました。ここでの経験もあって、沖縄制覇後の帰路では海岸は避けてなるべく涼しい高地にテントを張ることへとつながったのですが。


朝、寝不足気味で顔を洗いに炊事場に行く途中、オッサンオバサン男女5人夏物語のテントの前を通り過ぎると昨日あれだけ遅くまで騒いでいたのにもう彼らは活動中。
Beerの空き缶を片付けているオジサンの片付け先をふと見てみると、特大のゴミ袋3つに全てBeerのつぶれた缶が収まっている模様ですがな。
「ありゃりゃ!?」さすがにアタシは驚いて「おはようございやーす!」と声をかけてみました。

「おはよーございます!」と上半身裸で日差しで真っ赤に焼けているのか、全身赤く酒やけしてるのかよく分からないオジサンが関西弁で答えてくれました。
「お兄ちゃんどっから来たん?バイク?」
「そーっす。バイクで東京からです。」
「昨日の朝も同じく千葉からバイクできた兄ちゃんと話したわ。お兄ちゃんもこれから佐多岬?」
「いや、昨日夕方にもう佐多岬に行ってきたんすよー。昨日もここにいたんすか?」
「そや、今日で3泊目。毎年大阪から同じメンバーでここ来て釣りやりながら飲むのが楽しみでな。今日これから帰るんだけどなぁ。」
「毎年ここまで来るんすかぁ?スゲーっすねぇ。運転気をつけて帰ってくださいよー。」
「おおきに。兄ちゃんもなー。」
そんな軽い会話をしてから顔を洗って、海岸に沿って細長い造りのキャンプサイトをアタシのテントまで戻ってきました。


アタシのテントのさらに手前にも別のオジサンが一人いまして、彼がご飯を炊いているのを横目で見ながら食料を持ってなかったアタシは撤収作業を開始。
実はアタシこの一人のオジサンが昨日から隣でキャンプ張っているのは知っていました。
が、失礼ながらその見た感じというか身なりというかが非常にキレイではないお方でありまして、テントも何もかもがボロボロなんですよ。
で、あたしはホントに失礼ながら、よく公園とか河原に住んでおられるその道の専門の方ではないかと判断していたのであります。

荷物の片付けを終えてベンチで一服しておりますと、隣のオジサンがヨタヨタと接近してきたのでアタシはチョイト緊張。
「どっからバイクで来たんですか?」
「あ、ああ、東京ですけどぉ・・・。」
「東京のどこです?」
「品川です。」
「昨日は暑かったねぇ、さすがに全然寝れなかったよ。」
「あ、は、はい、そうですねぇ。あのぉ~、どちらからいらっしゃったんです?」
「私は福岡ですよ。最初家を出たのは1年半前です。北海道まで行って帰ってきまして、冬の間自宅で休んでまた出発。沖縄を回って来たところですよ。」
「え?!日本一周あとちょっとで完了ってことですか?バイクでですか?失礼ですけどおいくつなんですか?」
「67歳ですよ。自転車で回ってましてあと数週間で旅が終わる予定なんですが、名残惜しくてねぇ。最近は同じ場所に停滞しがちでここは2泊目なんですよ。」

見た感じとのギャップに超ビビりました~!
まあアタシも、この2週間ちょっとの旅ですでにジーンズに穴が開いたりとボロボロだったんですがね。

1時間くらいそのオジサンと話してオジサンに見送られつ出発、行きに通った県道は避けて国道で大隈半島を西回りで北上しました。
途中コンビニで朝食を済ませてから、今回の旅2度目となるバイクのオイル交換をすることに。
東京とは違って数少ないバイク屋を探しながら走っていると、ボートとバイク両方を展示してある小さな店を発見。オイル交換を頼むと主人のオジイサンがやってくれまして、作業後に奥でお茶でも飲んでいきなさいよと勧めてくれました。
奥さんも出てきて3人で楽しくおしゃべりターイム。
「鹿児島はどこ見てきた?」「佐多岬です。」と昨日の苦労を話すと「ありゃ!?その道は今じゃ誰も使わないよ~。ひどかったろ?」とのことっす。やっぱりね。

ここでも1時間ほど話してから出発して、夕方に鹿児島市に到着。磯庭園を観光してから市内の満喫でこの日は前日からの疲れを癒すことにしました。

d0023622_13555075.jpgバイク屋の老夫婦に勧められて行った霧島神社。慶応2年に寺田屋で負傷した坂本竜馬が傷を癒しに鹿児島の温泉に訪れた際に、妻のおりょうと共にここで参拝している。日本で最初の新婚旅行とも言われている。


d0023622_14111585.jpg仙巌園(磯庭園)。薩摩藩主島津氏の庭園。明治4年の廃藩置県布告に激怒した薩摩藩最高権力者島津久光は、抗議の意を込めて錦江湾に一日中花火を打ち上げさせてここから酒を飲みつつ観賞したという。背景の山は桜島。
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  by macbeth30 | 2008-08-14 14:29 | 旅日記

Out Of Anchu 「続九州日記 7月2日佐多岬」の巻

7月2日、ログハウスのおかげで毎朝恒例の撤収作業も一瞬で終わり、宮崎県日向市をルンルン鼻歌で出っ発~!海岸線沿いに南をひたすら目指し、いつもより早く出れたおかげもあって昼前に鹿児島県に突入成功しました。
そこは日差しがメッチャ強く、植物の緑の色が濃くて力強くドッシリと育っている感じ。それまで聞いたことのなかったセミの鳴き声が山々から全開で非常に暑く、初めて「来たー!夏だぁー!」と思った県が鹿児島であります。

1時頃に大隅半島に入り、宮崎からずっと走ってきた国道220号と別れを告げて半島の先端に向かう国道448号に入りました。
「そろそろメシにするよー!イイ店あったら入るべし。またラーメンがイイっかなぁ。」とオイラ思いつつ走りました。

気付いておられます?オイラが文中でルンルンという上機嫌単語を使うのは後で良くないことが起きる前ぶれだっつーこと。

腹が減っているのにホントずっと一生懸命走りました。。。


。。。ない。。。ない。。。な~い。あれれ?

1時間走っても店が一軒も出て来ねぇ。

その日目指していたのは、いつか日本一周しているチャリンコの人に聞いた日本本土最南端の佐多岬にあるキャンプ場。
まぁ、そこまで行けば日本を一周してる誰もが泊まる伝説のキャンプ場らしいし、佐多岬にも観光地だから何かしらあるだろう、落ち着いて行こー!しまって行こー!とオイラの心の中。

昨日のディナーはスナック菓子っす。朝はもちろんコンビニでパンを食べましたが、昨晩の分が響いて結構腹減りざんすよ~。

それでもしばらく行くと集落があって店も数件ありました。
「良かった~、助かった~。」
ところがあるのは、酒屋が3軒ばかりと生活用品の売店とガソリンスタンドのみ。鹿児島はウソみたいに酒屋があることは気付いてましたが、ここではさすがにみなさま食料はどーしてるんだろ?とオイラ思いましたよ。まだ燃料は余裕がありましたが、しょーがないのでバイクだけにはオイラの分も食べさせてあげようと思ってガソリン満タンに。

メシはどこじゃい?と思いつつさらに南へ。と、そこで分かれ道が。地図を広げるとほぼ直線コースで佐多岬まで行ける県道74号と大回りをして西の海岸線から攻める国道であります。
オイラは迷わず県道の方を選択し進んで行きました。

しばらく行くと対向車線があった道が1車線に、続いてさらに細く細~く。
「隊長、スゲーっす!両端から生えている木の葉っぱが屋根となり日差しが遮られ道にびっしり苔むしてます!」「気にするな!ちょっと行けば普通の道になるはずだ。」「隊長~!こんな季節に落ち葉がぎっしり道を埋めております。自分のバイクでは苔と葉っぱでツルツル滑って上手く進めないのであります!」「コケないようにゆっくり進むのだー!」「いつのまにかガードレールがなくなっていて左側が崖だぁ!隊長、隊長~!」「うるさい!んなことは見ればわかるわ。騒ぐと敵に見つかるじゃろ。」

そんな道を上ったり下ったり、クネクネ1つ曲がるごとに「メシ~!」と叫びながら進軍すること3時間、腹が減っている上に旅始まって以来の悪路に対する緊張感と「パンクしたらどないしよ?」という不安でヘロヘロです。しかも信じられないことに、満タンにしてそれほどたっていない燃料がひどい山道のおかげで半分を切り始めているのです。
今夜はこのまま脱出できずにこの道で宿営か?と覚悟を決め始めた頃、やっと悪路から脱け出すことに成功ー!超うれしー!

佐多岬の標識を見つけて、そのまま5時営業終了の展望台にギリギリに滑り込むことができ、観光も無事完了。展望台にはレストランがありましたが、今現在窓ガラスはバリバリに割れてて壁は落書きだらけの廃墟となってました。。。

ボロボロの汗だく状態でエヘヘ~と気が変になりながら、伝説のキャンプ場に到着したのは夕暮れ時です。暗くなる寸前にキャンプ場背後のホテルを発見した時は、もう有頂天ですがなー。ホテルに向かって歩くリズムに合わせて、なぜかライブ会場で観客が時たま叫ぶ「オイ!オイ!オイ!」というシャウトが出て止まりません。まぁ、後々考えてみるとその時のそれは原住民のそれではなかったのではないかと分析してますが(笑)。

とにかく、ホテルで温泉入ってから食べたビールとお刺身定食の味はヤバかったー!

d0023622_11253084.jpg鹿児島へ向かう途中の宮崎県の「フェニックス」という道の駅で撮影。周辺の海岸は、波の浸食によって見事な波状岩が続き「鬼の洗濯板」と呼ばれている。


d0023622_11294786.jpgエジプトのカイロを通る北緯31度線が横切る日本本土最南端佐多岬。灯台は、イギリス人の設計で明治4年に完成。昭和20年の空襲で焼失、現在の灯台は昭和25年復旧したものです。
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  by macbeth30 | 2008-08-14 11:42 | 旅日記

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