Out Of Anchu 2011「氷の微笑 その2」の巻

さて、何のお話だったっけ?
そうそう、硫黄岳のお話だよね。
前回はたしか、一日目の夜までお話したんだよね?


じゃあ今回はその続きをお話していくよ。

d0023622_12245265.jpg鍋パーティーもいよいよ盛り上がり、伝説の豚キムチ鍋を「腹減った!」攻撃で見事やっつけた我ら二人。そこで出てきたのが"カレールー"と"ペミカン"です。どうやら本日2品目、幻の超高級料理「カレー鍋」を作るようだね。
さっそくペミカンを鍋に投入し、ボトルの水を入れようとするAnchu。
が、しかし!ボトル内の水が凍り出しているではあーりませんか!!
そう、ここは標高2300m。麓で-4℃だったので外の気温は-10℃近くになっているはず。
鍋の火を囲みながら酒を飲んでいる時は、あまり寒さが気にならなかったけどテントの隅に置いておいた水は冷えてきたよーなのだ。手をテント天井付近に挙げると暖かいけど下ろすと冷たい。ちなみに鍋の真上の天井にぶら下げておいた腕時計の温度計は8℃を表示しております。
まーとにかく、ボトル内に残っている水を鍋へGO!
そこでやらかしてしまったAnchuです。驚いたためか、たんに酔っぱらっているためか水をダバダバテントの床にこぼしてしまう失態を演じてしまうんだなぁ。床をサクサク流れて窪んでる箇所に溜まりだす水。
「ヤバい!寝袋濡らすなー!」「凍る!凍っていくぞぉ!」
「ヤベェ!超ヤベェー!ヤバくない?」「アウアウア~。」
もう、テント内は大フィーバーだ。お祭りワッショイだ。
トイレットペーパーを大量に使いながらも何とか無事に水を拭きとって、事態収拾であります。


d0023622_1526834.jpg翌日の朝4時半に起床したAnchu。寝袋から手を出して伸びをしてテントに触れたとたんにパリっと鳴る音。
「アウ?」
どーやら結露したテントが内側から凍りついているようだ。
その途端、隣のマトリックスが凍死してないか心配になって覗き込むと、ちゃんとダースベーダーみたいな寝息をたてて寝てるみたい。よかったよかった。
外に出たところ、「寒い~。」とすぐ悲鳴をあげるAnchuです。テント内にぶらさげてある時計の表示はもはや凍りつき気温がわからんちんよ。
トイレの座ると声が自然に「ウォ~!」と出てしまうほど冷たい便座等(実際に隣の個室からも男性の「ウォ~!つめてぇ~!!」という悲鳴が聞こえてきました。)、とにかく全てのものが冷たく温まってない身体にはスペシャル寒いのだ。
昨日の残ったカレー鍋にうどんを放り込み火をつけるとすぐにテントが暖まってようやく震えが落ち着いてきた。熱いカレーうどんに大満足した後、すぐに出発の準備にとりかかって登山靴を履き込む。
「つめてぇーよぉ~。オデの足がぁ~!」
冷え切った靴に突っ込んだ足がどんどん冷えてきて、冷たいっていうか痛いって感覚に変わってきたよぉ。ついには痛さも飛んで両足の指の感覚が無くなってきちゃった。
早く歩き出さないと凍傷になっちゃう。
今日は山頂を目指し、その後また戻ってくるのでテントはとりあえずそのまま放置。必要最低限の荷物だけを持って出発です。装備は稜線に出るのでアイゼンとピッケルね。
「んじぁ、行ってきまーす!」
歩き出して暫くすると身体の隅々まで暖まってきて、じっとしているより快適だね。


d0023622_16133934.jpgテクテク歩いていくと、稜線がみえてきた!
d0023622_16182196.jpg見上げると雲が凄い速さで流れて行ってるよ。風強そー。

d0023622_16502969.jpgやったどー!ついに稜線に出たぁ!!なのにガスで突然の視界不良~。

d0023622_16533411.jpgアウ?晴れてきた?前方に最後の難関岩場が現る!

d0023622_16575538.jpg稜線歩きは楽しいなぁ。ウキウキルンルンだよー!
アウ!?マトリックスはあまり楽しくないのか?


d0023622_172899.jpgついに頂上到着!完全装備でマトリックスの表情がよく分からないけど楽しんでるみたい。

d0023622_176538.jpg記念撮影ね。写真からはまったく分からんけど風がもの凄く強く吹いてるのだよ。台風みたいなのがさ。
油断してると体が風にもっていかれて、よろつくほどのヤツ。
頂上の気温は-20℃ほどさ。風のおかげで体感温度は-30℃近くなのだ。だから外にさらしている顔が超痛い。でも用意していた目出帽は被らなかった。もちろん鼻水はバリバリに凍りついてるそ。


d0023622_17165371.jpg美しい!美しすぎる~!!惚れちまうがな!!

d0023622_1724689.jpgえびちゃんのしっぽ!

d0023622_1727342.jpg去年登った東天狗と西天狗だ!すぐ近くに見えるよ。

d0023622_17333661.jpg切れ落ちる崖。風が凄すぎて近づくのが怖かったよ。

d0023622_1737524.jpgやばいっしょ!!

d0023622_17405014.jpg戻ってきました。あとは下るだけだ。

d0023622_17432843.jpg赤岳鉱泉まで戻ってきてホッとしながらのランチ。相変わらず凍りつたボトルの水で湯を沸かし、アウトドアの帝王「チキンラーメン卵入り」なる料理を作ってるとこ。美味いだなーこれがさ。



とまぁこんなとこで、今回のAnchuのお話はおしまいだよ。
今年は目指せ100山制覇だ!
あと残り40山。ちゃんと登れるかな?

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  # by macbeth30 | 2011-01-09 17:58 | 旅日記

Out Of Anchu 2011「氷の微笑 その1」の巻

みなさま明けましたね!
Anchuです。

さてさて、今回はついこのあいだ1月の4日から一泊で行ってきた今年の初登山のお話だよ。


記念すべき60山目にセレクトしたのは八ヶ岳の中の硫黄岳(標高2760m)っていうお山。

場所は大体分かったかな?
じゃあ、写真でそん時のことを紹介していくぞ。

d0023622_18523816.jpgこれが八ヶ岳の全貌。初日の麓の天気はわりとイー感じで、車でが進むにつれて近づいて来るお山に気分はウキウキ!しんぼうたまらんッス!
d0023622_1913379.jpgこれが今回の相棒、通称「マトリックス」だ。特技は「腹減った!腹減った!!」と騒ぎ出し、メシ時を的確に知らせてくれる頼もしいヤツ。

d0023622_19194790.jpgこんな感じのとこをテケテケ歩いたり、

d0023622_19214576.jpgこんな木道をコケて落ちないよーに気を付けながら歩いていくと、

d0023622_19263843.jpgやっと、(わりとすごーく平和な感じで)今夜テント張る予定の赤岳鉱泉に到着だ!

d0023622_19313577.jpgここの名物はやっぱり何と言ってもこの「アイスキャンディー」。水をホースでかけて人工的に作ったアイスクライミングの練習場だよ。初めてアイスクライマーを見ちゃった!

d0023622_19401619.jpgボーっとクライミングに見とれていると日が暮れてきてしまうんで、急いでテントを張るAnchu。
まず、スコップで必死に雪面をならしテントを張る。
「アウ?何やっとる?マトリックス!写真撮ってないでどうか手伝って下さいまし。」
通常のペグでは雪面に差し込んでもすぐ抜けてしまうことを前回の雪上テント経験「Out Of Anchu 2010「中間報告」の巻の時に学んで多少お利口さんになったAnchu。今回彼は、割り箸を十字に縛って作った自作のペグを使用。こいつがかなり効いたんだなぁ。


d0023622_2055271.jpgそんなこんなしながらも何とか夕暮れにテントが間に合った~、よかった。
さて、Anchuがテント泊の時に何気に楽しみにしているのが、準備が整った後でテン場付近を散歩したり、持ってきた本を読みつつもたまに目をはずし、辺りの絶景を楽しみながら夕暮れを待つという世界で一番優雅な時間を過ごすことだ。
なのに今回は久々の雪上テントということもあってかまったくそんな時間はとれなくてガックリ。
でも、やっぱり山からの夕日は抜群だよぉ!素敵だぜ~!!


d0023622_2025257.jpg辺りも真っ暗になったら「メシっ!メシ食おう!!」とAnchu。マトリックスも間髪入れずに得技の「腹減った!」を連呼して援護射撃を加えてくれます。
小さなテントの中はもう大騒ぎのテンテコ舞い。
マトリックスは、家で仕込んできたペミカン(肉やら野菜を大量のラードで炒めて冷やして固めたヤツ。冬山の保存食。)を駆使し、貴族が好んで食べたという伝説の料理「豚キムチ鍋」を作ってくれてます。
「デキタ!」「キムチ持って来るの忘れたからキムチなしの豚キムチ鍋ね。」
「なんじゃそれ!」
でも、たとえキムチが入っていよーがいまいが山の食事は何でも美味いだなぁ。
持参したBeerと焼酎お湯割りとの相性も抜群だよ。
酔っ払って完全に自分はインド人だと思い込んでるAnchu。



こうして初日の夜は更けていき、テントの口からふと夜空を見上げると山で一夜を過ごした者にしか見ることの出来ない風景がそこに広がっていました。一面の星々がキラキラとメッセージを降り注ぎ続けております。(続く)

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  # by macbeth30 | 2011-01-08 21:09 | 旅日記

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