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Out Of Anchu 「いざ、学校へ」の巻

振り返ってみるとそもそもこの桃源郷探しのバイク旅行は、Macbethのバンド練習後のアホ飲みをして、翌日昼前に二日酔いを抱えながら出発したのであってね、目的地も「桃源郷」=楽園→南の地→沖縄にたぶん求める桃源郷はあるはずっしょ!っていうウチの安易な発想から生まれたものなのさ。
二日酔いで家を飛び出したウチ自身もとりあえず気持ち悪いし、ホントに沖縄まで125ccバイクでテント張りながら行けるものなのか半信半疑だったわけ。

ところがさ、最初は山奥の真っ暗な独りキャンプにビビったりしてたけどすぐ慣れてきて、行く先々その土地に触れることがかなり面白いんだよ。色んな人との出会いもあるしね。
んで、富山県で日本海を初めて見た頃「こりゃあ、ホントに沖縄まで行けちゃうんではないかい?」と現実感を持ち始めたんよお。

で、それ以降沖縄着いたら何してやろうかなって考えながら走っていたの。
何もせずにボケ~っとビーチで過ごす。それも贅沢な時間を過ごすってことで良し。でも、それじゃあ何かもの足りない、成城健児として何かしてえなぁ。
ウチには昔からやってみたい未体験の遊びってのが3つあってね、そいつがさ、①カートでレース場を走る②スカイダイビング③スキューバーダイビング、なんですわ。
鳥取県の海岸線を走っている時に急に明るくキレイになってきた海を見て、ウチ決心しちゃった。「よし!スキューバーやっちゃる。」ってね。

それからすぐネットで沖縄のダイビングスクールを調べて、何とか滑り込みで予約を取ったんだ。受講期間は7月7~9日の3日間。それに合わせて民宿も押さえて準備万端。


今日は沖縄到着3日目の7月7日、心待ちにしていたダイビングスクールの初登校日。
初日は午後1半時からの登校でイイとのことで持ち物は水着とタオルのみ。久しぶりの学校っていう響きにドキドキしつつ15分ほどバイクに乗ってホテルの1階にあるダイビングショップに到着。

ショップには6人ほど良く日に焼けたお兄さんお姉さんがいまして、1人がウチに対応してくれてまず申込書や病歴に関するアンケートに記入するように指示。「それじゃ、ぼちぼち始めよっか。」セリフと共についにウチの担当のスキンヘッドでサングラス姿のインストラクターが登場して、ウチは案内された受付の奥の小さな事務所のイスに座りました。そこには先客がいまして、彼はタンクトップの上半身から背中、腕に彫ってあるタトゥーが見えています。「彼は君と共にこの3日間ライセンス取得の為に学びます。」とインストラクターが紹介してくれました。

それぞれ自己紹介を済ますと、スキンヘッドインストラクターが「オっ!?昭和50年生まれじゃん。俺とタメだね。(タトゥーの)彼は27歳だよ。みんなオヤジってことで仲良くしよう。」とのセリフ。そこで面白そうに会話を聞きながら事務仕事をしていた髪の毛金色のお姉さんが、「お兄さん良く焼けてるねぇ、サーフィンやってるでしょ?」と話に参加してきました。
「いやぁ、俺はバンドマンなんすよ。焼けてるのは違くてぇ~。」ウチがこれまでの道のりを説明すると一同大盛り上がりっす。
何かイメージしていた学校とは違ったけど、みんなノリのイイ感じの人で楽しい。

「じゃあ、これ教科書ね。今日は海には出ないで学科だけにしよう。」
「あれ?水着使わないの?しかも教科書ぶ厚いっすよ~。」
「イヤことをなるべく先にやっといた方がいいでしょ。教科書は全部読むわけじゃないから大丈夫。問題が載ってるからそれを解いてもらって後で解説するからさ。よし、5時まで頑張ろう。」
といきなりテストからのスタート。分からないところは教科書読みながら解くって方式ね。

今回ウチが通ったのは、世界最大のダイバー指導団体「PADI」のスクールです。そこでオープンウォーターダイバーというレベルのライセンスを取得する為に学びました。そもそもライセンスには水中フォトグラファーやナイトダイバー等20以上の種類があります。ウチが取得したライセンスで何ができるのかって言いますと、機材の購入・レンタル、同ライセンス所持者2人組(パディと言います。)での監督者なしの水深18mまでのダイビング、更に上級のライセンス受講資格であります。このライセンスは国家試験をパスして初めてもらえる免許というわけではありませんので、学科についてはほとんど自習という形態なんですわ。


次の日朝8時半ショップに到着して一服していると、相方のタトゥー君と体ムキムキのイケメンインストラクターが「二日酔いダイジョーブ?」などと会話しております。ウチも話に参加すると、どうやらタトゥー君は去年体験ダイビングをここのショップで経験しており、色んなインストラクターと顔なじみで昨日の夜インストラクター達と飲んだらしいことが分かりました。「バイクの彼は飲めるの?」とイケメンに聞かれ「まあまあっす。」とウチ。さっそく意気投合しまして夜飲むことを男と男の約束です。

夜いったん宿に帰ってからバスでムーンビーチに戻り、タトゥー君の電話の案内でイケメンインストラクターの家にお邪魔。開け放たれたベランダから中に入るとすでに2人は飲み始めてます。すかさずオリオンBeerで乾杯した後、インストラクターの奥さんやカワイイ小さな子供達と共に話が弾んできました。
「泡盛が良かったら勝手に台所のグラスと冷蔵庫から氷入れてきてね。」となぜかタトゥー君。イケメンも「遠慮はいらないよー。」とのこと。ウチはお言葉に甘えて泡盛もいただきます。
そのうちイケメンのお父さん(かなり顔が濃く外人みたいな感じ)も帰っきて何か声をかけてくれましたが、酔っ払ってるのと沖縄の方言をしゃべる為に何を言ってるのか分かりません。しばらくすると、そのお父さんが揚げた魚を持ってきてテーブルに置いてくれました。本土にはいない魚らしくかなり旨かったなぁ。
お母さんもいつの間にか登場して、酔っているタトゥー君と次の日の午後一緒にデートする約束をしてます。そのうち他のインストラクター2人もから揚げのお土産を手に合流してきました。ウチは久しぶりの大人数の飲み会で大興奮―!楽しくて楽しくて~もうハッスルハッスル!結局午前1時過ぎまで飲み、帰り道をイケメンの奥さんと髪の毛クルクルパーマのインストラクターに車で送ってもらいました。

ちなみに、その次の日がスクール最終日で2本潜って終わりの予定だったんですが、タトゥー君は二日酔のため朝ちょっと遅刻しました。船で沖に出て1本潜った後、彼は急激に気持ち悪くなった様子で「来年また来る~。」と言い残してリタイヤです。一応午後に体調が復活したらまた潜るってことだったけどちゃんとライセンス取れたのかなぁ?

Out Of Anchu 「いざ、学校へ」の巻_d0023622_1257454.jpgダイビングスクールに通う前日に行った断崖絶壁の観光スポット万座毛。「万座毛」とは万人も座する草原という意。遠くから見ると象の鼻のような形の岩が見える。

Out Of Anchu 「いざ、学校へ」の巻_d0023622_1258281.jpgうちのドラムのTakuA・・・じゃなかった、飲み会でハシャいでるイケメンインストラクター。普段はホントにカッコいい人です。一応その場でblogに載せることを確認とりましたが覚えているのかなぁ。ショップの方はホント楽しくてイイ人ばかりでした。みなさんその節はアリガトウです。

  by macbeth30 | 2008-09-01 13:07 | 旅日記

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